AI時代の「超」発想法

野口先生の

AI時代の「超」発想法

を読みました。

 

 

こちらの本ではAIにはできない創造/発想をするためのエッセンスが書かれています。

ポイントはたくさんあるのですが、あえて一言でまとめると

 

素晴らしいアイディアや発想を得るには考え続けることが何よりも大事

 

ということです。

世の中で天才だと称賛される商品、アイディアも裏ではそのことをずっと真剣に考え続けた人がいる、ということです。

 

いい発想を得るには考え続けることが大事だと分かった、

じゃあこれを自分のビジネスで活かすには??

 

元々この本を手に取ったのも、自分の今やっている仕事が、発想や創造をあまり必要としないものが多くなってきているためです。

 

ん?逆では?と思うかもしれません。

 

クリエイティブを求められない仕事をやっているからこそ、その発想法を身に付け、無理やりでもそれを仕事に活かすことができないかなーと考えてこの本を読み始めました。

 

 

結論、自分のタスクで活かすのは少し難しいなと感じました。

というのも今のITコンサル業務で直面する課題は時間との勝負です。あまり時間をかけて考えることはできないし、そもそも選択肢がそこまでありません。発想が必要なほどではないのです。

またそもそもコンサルティングというのがテンプレートビジネスであることが多いです。

「○○にこのシステムを導入してこれだけの効果がありました。御社でもやりましょう。実績もあるので問題ありません。」

 

クライアント企業は過去の実績があると安心するのでこういった具合に実績をぶら下げてビジネスします。実績があるということはそこで培ったナレッジがあるということなので基本的にそのナレッジに従ってビジネスをするので、ますます発想の余地がありません。

 

こういった具合に今のITコンサルという立場ではなかなか本で学んだことが活かせないなーと思いました。

 

 

じゃあITコンサル以外では活かせないのか?と考えてみた結果、2つ思いつきました。

1つは超抽象的ですが副業です。それこそここで書いているブログもそうですし、それ以外にも副業を始めたいと考えているので、そこで今後活かせるのではないかと思っています。

 

もう1つはITコンサルという自分の守備範囲を超えて、もっとクライアントのビジネスに向けた提案を考えてみるということです。

今やっているSAPの導入とは関係ないところで、クライアントが抱える課題は何か考えて、それを解決するソリューションを自分で考えてみる。

これは発想を磨く訓練になりそうですし、もっと自分の活躍の場を広げることにもなりそうです。

例えばクライアントが化学企業だったらプラスチック排出量を調べてみる。それが競合他社と比べて多いか少ないか見てみる。

多ければ提案のチャンス。なぜなら今プラスチックごみは世界的にも問題になっているため、環境を配慮して事業をしているということは企業イメージの向上につながります。

(もちろん当のクライアントはそんな問題当然認識していると思いますが)

 

 

当初の目的だった自分のビジネスで活かすというのは時間的制約もあるためなかなか難しそうでしたが、それ以外であれば本で学んだ発想を活かす/鍛えることはできそうだということが分かりました。

 

これからも発想しつづけてAIに駆逐されないそんな人材でありたいと思います。